育児のはじまりは「抱っこ」から! パパが抱っこすれば、ママも赤ちゃんも笑顔になる
今回は、パパ大学で行われた岐阜県助産師会 岐阜地区理事の助産師・山本淳子さんによる「赤ちゃん育児の心構え!出張パパママ教室」から、パパが育児を始める際にまず覚えてほしい「抱っこ」の基本を紹介します!
「抱っこ」をマスターすれば、育児は怖いものなし!
ママが抱っこすると泣かないのに、パパだと泣いてしまう…。そうなってしまうと、パパの育児の第一歩がくじかれてしまいかねません。まずは赤ちゃんが安心できる「抱っこ」ができるようになることが大切。今回は、基本となる「よこ抱き」と「たて抱き」、そして絆が深まる「声かけ抱っこ」を紹介してもらいました。
パパが抱っこに自信を持てるようになると、パパに育児を任せられるようになるだけでなく、愛情ホルモンが高まってパパと赤ちゃんの信頼関係も深まります。赤ちゃんにとってもリラックスでき、安心感から自己肯定感が高まるといわれているので、ぜひマスターしてみてください!
首がすわる前は「よこ抱き」が基本
まだ首がすわっていない間は、頭と首をしっかり支える「よこ抱き」をします。まず、声をかけながら赤ちゃんの後頭部に利き手ではない方の手を入れて、利き手を背中からおしりへ沿わせます。頭と首をしっかり支えながら自分の胸に赤ちゃんを引き寄せ、体を自分に預けるように抱き、赤ちゃんの顔は自分の方へ向けましょう。頭と首を支えていた手をおしりの方へスライドさせ、腕全体で赤ちゃんを包み込むようにします。この時、赤ちゃんの頭と首をひじの内側で支えるようにしてください。利き手を赤ちゃんの背中からおしりの辺りに添えれば、よこ抱きの完成です。
抱っこする時は、赤ちゃんがお腹の中にいた時と同じように、体が丸くなるように抱くと、赤ちゃんも安心します。また、パパのおへその位置に赤ちゃんのおしりがくるくらいの高さで抱っこすると、抱いている方も楽に抱っこができます。
首がすわったら「たて抱き」をしてみよう!
生後3~4カ月頃になると、赤ちゃんは首がすわって体がしっかりし、「たて抱き」ができるようになります。たて抱きをする時は、声をかけながら赤ちゃんの両脇に両手を入れ、片方の手で背中から後頭部をしっかりと支えます。赤ちゃんを抱き上げて体に引き寄せたら、赤ちゃんの体を自分の方へ預けるようにして、抱きかかえます。片手を赤ちゃんのおしりの辺りまでずらして支え、もう一方の手は頭から背中を支えてください。
たて抱きをすると、赤ちゃんとパパの顔が向き合うカタチになるため、話しかけるなどスキンシップもできるようになります。そのため、少し大きくなると、たて抱きにした方が喜ぶ赤ちゃんも多くなります。
親子の絆を深める「声かけ抱っこ」
基本の抱っこをマスターしたら、スキンシップをとりながらの「声かけ抱っこ」にチャレンジ。声かけ抱っこを行うタイミングや、その際に適した声がけの言葉は、以下のとおりです。
➀泣いている時
「ご機嫌ななめだね」「泣きたい気分なんだね」「泣いてもいいよ」など
②眠たくてぐずっている時
「うまく寝られないね」「眠たいんだね」など
③すぐに抱っこができない時
「ちょっと待っててね」「お待たせ。がんばったね」「助かったよ、ありがとう」など
④オムツ替えの時
「スッキリしたね」「気持ちよくなったね」など
⑤夜に寝かしつける時
「今日もたくさん遊んだね」「明日は何をしようか」「今日もありがとう」など
いかがでしたか? 最初は誰でもこわごわ抱っこしてしまうものですが、慣れてこれば自分にとっても楽な抱っこの仕方が分かってきます。お子さんの成長に合わせて、今回紹介した3つの抱っこを実践してみてください!