【 3人共育インタビュー 】お子さん4人を育てる遠藤さん夫妻に共育する魅力を聞きました!

少子化による人口減少が続く中、今の人口を維持するためには、女性1人につき平均2 人以上の合計特殊出生率( 15~49 歳の女性の年齢別出生率を合計し、 1人の女性が平均して一生の間に何人の子どもを産むかを表した指標)が必要だとされています。

そんな中、夫婦が共に子育てを楽しめるまちづくりを目指して「ぎふし共育都市プロジェクト」を展開している岐阜市では、3人以上の子育てを楽しんでいるご夫婦に、多くの子どもを育てる中で感じる喜びや魅力をインタビュー!

今回は 4人兄弟の子育てを楽しむ遠藤さん一家にお話を伺いました。

子どもの時は楽しい仲間、大人になっても頼れる味方
兄弟が多いことの良さを実感

今回、お話を伺ったのは、元気な男の子4人を育てる遠藤さん一家です。

遠藤さんご一家

パパ 遠藤大介さん(41)
ママ ゆき乃さん(39)
長男 友志さん(12)
次男 愛生さん(10)
三男 沢実さん(7)
四男 慈喜さん(4)

 

Q.お2人はもともと兄弟は多い方がいいと感じていたのですか?

ゆき乃さん /実は、私も5人兄弟の長女で、いつも兄弟がいるのが当たり前の生活でした。みんな音楽が好きだったので、兄弟でカラオケをしたり、楽器の演奏をしたりと、楽しかった思い出がいっぱいあります。そのため、そんな楽しい家庭がつくりたいという思いはありましたね。

大介さん /私自身も3人兄弟の真ん中だったので、自分も3人は子どもが欲しいなと思っていました。今も兄弟で子ども用品を譲り合うなど仲がいいので、兄弟が多いことの良さを実感しています。

ゆき乃さん /大人になってからも、何か困ったことがあった時も相談したり助け合えたり。「兄弟がいてよかった」と思うことがたくさんあります。

Q.兄弟が多いことの魅力は、お子さんたちを見ていても実感されていますか?

大介さん /はい。やはり1人1人みんな個性が違っているので、お互いを見て、いいところを学んだり足りない部分を補い合ったりしているのを感じます。一緒に過ごすことで、個々の能力や世界が広がっていくという機会が、家庭の中にあることはとてもいいことだと思います。

ゆき乃さん/今は幼稚園、小学校、中学校と多種多様な生活。スケジュール管理は大変ですが、それぞれに嬉しいことを持って帰ってきてくれるので、子どもの数だけ幸せをもらっているなと感じています。いつも「1人1人楽しませてくれてありがとう」と思っています。

パパも子どもたちも家事・育児に参加し、家族で共育を実践!

Q.4人の子育ては大変なことも多いと思いますが、共育で心がけていることは?

ゆき乃さん/私は実家が県外にあるため、なかなか気軽に子どもを預けることができませんでした。当時は、保育園も仕事をしていないとなかなか預けられず、子どもが小さい時は、1人の時間がないことがストレスになっていました。

大介さん/私も、妻がストレスを感じていることは分かっていたので、休みの日は子どもを外に連れて行って、妻が1人になれる時間をつくるようにしていましたね。子どもと出かけるのはまったく苦ではなかったので、男5人でファミリーパークや長良公園など大きな遊具がある公園を探して遊びに行ったり、金華山に登ってみたり。スーパーでおにぎりやサンドイッチなど、好きなものを一緒に選んで、現地で食べるのも楽しいです。

Q.今は共働きですが、家事分担はどのようにしていますか?

ゆき乃さん/末っ子が1歳半になって保育園に入れられるようになったのを機に、2年前から週3回のパート勤務をしています。不安もありましたが「まずはやってみよう!」と決意して、働く前に夫婦で家事について話し合いました。それまでも、夫は家事をしてくれていましたが、長年の共育を通じて「困っていることは言わないと伝わらない」と分かったので、お願いしたいことを書き出して、伝えるようにしました。

大介さん/今は、掃除やゴミ出しは私の担当。また夕食後、子どものお風呂や歯みがき、下の子2人の寝かしつけもしています。わが家では、子どもたちにも役割を与えるようにしていて、長男はお風呂掃除や私がいない時の三男・四男のお風呂、次男はお皿洗いを担当してくれています。寝かしつけの間に次男がお皿を洗ってくれるので、後から洗いづらい調理器具を私が洗うのが日常です。

ゆき乃さん/みんなで家事や育児を分担してくれている間、私はひたすら6人分の洗濯や片づけをしています。もちろん、最初からこんなにうまくできたわけではなく、改善しながら今の方法にたどりつきました。

大介さん/会社も働き方改革で残業が少なくなって、早く帰宅できるようになったことも大きいです。有休取得も推進しているので、運動会や授業参観など、幼稚園や学校の行事にも参加できています。1人目~3人目までは、出産の時も休みを取るような雰囲気はありませんでしたが、4人目の時は1週間ほど休みを取得しました。4人も子どもがいると、こうした社会の変化も実感できますね。

夫婦だけで抱え込まず、頼ることが大切

Q.子育てをする上で、大切だと感じていることはありますか?

大介さん/夫婦2人だけで4人の子を育てるのは大変。だから「親が育て上げる」と抱え込まず、親や友人、行政のサポートなど、いろいろな人たちに頼ることが大切だと思います。多くの人に頼ると、いろいろな人から気づきをもらえて、親の負担も軽減されるだけでなく、子どもにとってもいいことが多いんです。子育て中こそ、助けを求めていいと思います。

ゆき乃さん/私も、幼稚園や学校の先生、ママ友達など、知っている人はもちろんのこと、スーパーで子どもがぐずっている時に荷物を持ってくれた人がいたりと、多くの人に助けてもらいながら、子育てをしています。声をかけてくれた人、手を差し伸べてくれた人がいることで、私もそうなりたいと思うようになりました。子どもを中心に周りとのいい関係が築かれて、いいまちができていくように思います。そうした周りの人たちのやさしさや温かさは、子どもの数だけ実感しているので、それも子だくさんの魅力かもしれませんね。

お話を通じて、共育の中で築かれた夫婦そして家族の強い絆を感じました。
遠藤さん、ありがとうございました!

おすすめ記事