困ったパパママの強い味方!「ぎふファミリー・サポート・センター」

「どうしても出かけなければいけないけれど、子どもの預け先がない…」
「この日は保育園のお迎えに間に合わないかも…」
そんな急な困りごとが起こりやすいのが、子育て中のパパとママ。
そうした場合、多くの人は両親や兄弟などに助けを求めるかもしれませんが、最近は核家族化が進んで近くに親族がいなかったり、仕事の都合で地元を離れて知り合いがいないなど、周りに頼れる人がいないという人も増えています。

そんな時に、ぜひ覚えておきたいのが「ファミリー・サポート・センター(通称ファミサポ)」です。
今回はパパママの強い味方、ファミサポの活用法を紹介します。

「ファミサポ」はどんな仕組み?

ファミサポは、地域で育児を支援してほしい人と援助したい人がお互いに会員になり、必要に応じてマッチングしながら助け合う仕組みです。
援助をお願いしたい人は「依頼会員」、援助をしてくれる人は「提供会員」と呼ばれます。

例えば子育て中のパパママが、援助してほしい内容を事務局である「ぎふファミリー・サポート・センター」に依頼すると、アドバイザーが援助会員の中から援助ができる人を調整し、援助を打診します。
依頼を受けられる援助会員が見つかれば、必要な日時に支援を受けることができます。

援助会員は、育児を終えて社会の役に立ちたいと考えている方や、子どもが好きで地域の子育てに参加したい方など、さまざまです。
もちろん、依頼する側だけでなく援助する側になることも可能なので、依頼会員・援助会員の両方に登録して、同じパパママ同士で助け合うこともできます。

どんなことをお願いできる?

まず対象となるのは、0歳~小学校に通っている子。
お願いできる内容は、基本的に子どもを預かってもらうことです。
例えば、早朝に出勤しなければいけなくなったけど、保育所(園)や幼稚園が開いていない!ということもありますよね。
そんな時に援助会員に子どもを預かってもらい、保育所(園)や幼稚園に送り届けてもらったり、逆に保育時間終了時に間に合わない時には、お迎えに行ってもらってしばらく預かってもらうことも可能なんです。
小学生の場合も、学校の放課後や放課後児童クラブが終了した後に、子どもを迎えに行き、預かってもらうことができます。

その他にも、冠婚葬祭に出席しなければいけない時や、上の子の学校行事の際、またパパママが病気になったり産前産後で子どもの世話をするのが困難な場合でも、預かりを利用可能。
子どもが小さくてなかなか買い物などの外出ができない…という人も、一時的に預かってもらえば安心して出かけることができますね。
(子どもを預かる際は、原則として提供会員のご家庭での預かりになります)

通常の預かり

  • 保育所(園)、幼稚園の開始前の子どもの預かりや送り
  • 保育所(園)、幼稚園の迎えやその後の子どもの預かり
  • 学校の放課後や放課後学童クラブ終了後の子どもの預かり
  • 冠婚葬祭や学校行事の際の子どもの預かり
  • 保護者が病気の時や産前産後時の子どもの預かり
  • 買い物等外出の際の子どもの預かり

もう1つ、ファミサポにお願いできるのが、病児・病後児や緊急時の預かりです。
子どもの体調が悪いけれど、どうしても仕事が休めない時には、子どもを預かるだけでなく医療機関への受診もお願いできます。
「保育所(園)や幼稚園、学校へ行った後に、子どもの体調が悪化したと連絡があったけど、仕事を抜けられない!」という緊急時も、送迎や預かり、医療機関への受診を依頼することが可能です。
この際に担当してくれる提供会員は、病児を預かるための研修を受講した上で援助活動をしてくれるので安心です。

病児・病後児、緊急時の預かり

  • 病児・病後児の預かり
  • 医療機関への受診
  • 緊急時の預かり
  • 緊急時の保育所等への送迎



「ファミサポ」の利用方法や費用は?

利用の前に、まず会員になるための事前登録をしておきましょう。
登録時は「ぎふファミリー・サポート・センター」に電話をした上で、来所します。

ぎふファミリー・サポート・センター

岐阜市正木中1丁目1番1号カワボウビル3階 TEL: 058-295-3420
開所時間/月~金:9時~17時30分、土:9時~12時  休所日/日・祝・年末年始

来所前にファミサポのホームページ(https://www.city.gifu.lg.jp/5692.htm)から「入会申込書」と「事前打合せ書」をダウンロードし、記入して持参すると、手続きがスムーズです。
来所する際は、記入した入会申込書と事前打合せ書のほかに、①朱肉印、②写真、病児・病後児や緊急時の預かりを希望される方は、③保険証とかかりつけ医の診察券が必要です。

また、ファミサポは有償での活動のため、利用料がかかります。
内容によって料金は異なりますので、以下の表を参考にしてください。
ただし、令和元年10月から利用料が保育無償化の対象となる場合があったり、生後0ケ月から保育施設等に入所する前の多胎児を養育する際の利用料補助、病児・病後児施設の利用にファミサポを利用する際の利用料金やタクシー代の免除など、さまざまな支援がありますので、詳しくはファミサポのホームページ(https://www.city.gifu.lg.jp/5692.htm)を確認してください。

通常の預かりの利用料

利用日 利用時間 金額
平日 9:00~17:00 1時間あたり:700円
上記以外の時間 1時間あたり:800円
土・日・祝
年末年始
9:00~17:00 1時間あたり:800円
上記以外の時間 1時間あたり:900円

病児・病後児、緊急時の預かりの利用料

利用日 利用時間 金額
平日 9:00~17:00 1時間あたり:1,000円
7:00~9:00
17:00~21:00
1時間あたり:1,200円
上記以外の時間 1時間あたり:1,400円
土・日・祝
年末年始
9:00~17:00 1時間あたり:1,200円
7:00~9:00
17:00~21:00
1時間あたり:1,400円
上記以外の時間 1時間あたり:1,600円

各料金を見ても、一般的な民間の預かり料金に比べて安価に利用でき、提供会員が対応可能であれば、いつでも利用できるのはとても便利です。
また、緊急時には宿泊を伴う預かりにも対応してくれるので(病児・病後児は不可)、必要な際は相談してみてください。

困った時に備えて、まずはファミサポに登録しよう!

いかがでしたか?
近年は、ファミサポのように地域全体で子育て世帯を支援する制度が数多くあります。
周りに助けを求められる人がいないと悩んでいる方も、ぜひこうした地域の支援を活用した公共のサービスを利用してみてはいかがですか? 

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