【 3人共育インタビュー 】3人子育てって大変 です か 気になる本音を聞いてみました!

少子化による人口減少が続く中、今の人口を維持するためには、女性1人につき平均2 人以上の合計特殊出生率( ※)が必要だとされています。しかし、岐阜市の合計特出生率は 1.42(令和元年)と、遠く及んでいないのが現状です。
そこで岐阜市では、夫婦が共に子育てを楽しめるまちづくりを目指した「ぎふし共育都市プロジェクト」を展開中。

今回は 3人の子育てを楽しむご家族にお話を伺いました。
※15~49 歳の女性の年齢別出生率を合計し、 1人の女性が平均して一生の間に何人の子どもを産むかを表した指標

パパの育児参加は不可欠! 無理のない共育実践法とは?

今回お話を伺ったのは、北川さんご一家。 かわい3人姉妹育てる家族です。

北川さんご一家

パパ 北川朝康さん(43)
ママ 知美さん(39)
長女 采央子ちゃん( 7)
次女 侑禾子ちゃん( 5)
三女 佳史子ちゃん( 3)

※年齢は取材時のものです。

実は、2015年に厚生労働省が行った調査(第14回21世紀成年者縦断調査)によると、夫の家事・育児参加が高まるほど、第2子以降の出生数は大幅に増加するという結果が出ているのをご存知ですか?
そこでまずは、北川さんがどのように共育を行っているのか聞いてみました!

Q.お2人は、どのように共育を実践していますか?

朝康さん /私はもともと掃除が得意なので、風呂掃除などは私がやっています。育児についても、赤ちゃんの時からお風呂 は私が入れています。 3人とも髪が 長いので、乾かすのが大変ですね(笑)。
このほか、 ホットプレーを囲む料理する時は私が担当。ホットケーキやお好み焼き餃子などを作るんですが、子どもたちにも人気ですよ。

知美さん /それぞれにやるべきことを決めてしまうと逆に窮屈なので、あえて家事や育児の役割分担はしていませんね。必要なときに家事や習い事の送迎をお願いしたり、夫が得意なことを任せたりしています。普段から育児に関わってくれるので、子どもたちもパパが大好きです。

Q.朝康さんは、2人目の出産時に育児休暇を取得されたそうですね!

朝康さん /はい、職場のフォローもあり、育児休暇と有給休暇を組み合わせて2週間ほど休みを取りました。当時、長女は1歳8ヶ月でまだまだかまってほしい年齢だったので、私は主に長女の世話や家事を担当。家にいる間は、子どもの成長や妻の大変さを実感することができ、1ヶ月くらい育児休暇を取ればよかったと思うくらい、貴重な時間になりましたね。

知美さん/育休を取ってくれたおかげで、上の子にも寂しい思いをさせず、私も育児に専念できました。今もコロナ禍テレワークが増え、家にいる時は事や育児を手伝ってくれたり、学校や幼稚園の行事の時は、時間単位で休暇を取って参加してくれたりと、制度をうまく使って育児に参加しくれています。

共育メンバーはパパとママだけじゃない!
育児のサポーターを見つけることが大切

北川さんのお話を聞くと、やはりパパとママが一緒に育児を楽しむ”共育”が、3人子育ての秘訣だとあらためて感じます。でも、夫婦だけでなく毎日の子育てをサポートしてくれる存在がいると、家事や育児はもっと楽になるはず。お2人にとって、それはどんな人だったのか聞いてみましょう!

Q.ご夫婦以外に、育児を支えてくれている人は?

知美さん/同居している夫の両親ですね。毎日の育児はもちろんですが、実は3人目が早産になり、急に入院しなければならなくなったのです。夫も上の子たちも心の準備ができていない中、両親の力はとても大きく、いざという時も助けてくれる人が身近にいることを心強く感じました。
普段、私たちがつい感情的に怒ってしまった時も、子どもたちにとっておじいちゃん・おばあちゃんは、甘えられる存在。私たちもありがたいなと思っています。

朝康さん/また、私たちが住む地域は、同世代の子育て世帯が多く、家族ぐるみのお付き合いでお互いの子を遊ばせるなど、子育てを助け合える環境があります。私も地域で行う祭りの実行委員に参加するなど、地域のつながりをもつようにしています。

知美さん/岐阜市って、近くに子どもを遊ばせられる公園や施設も多いし、児童センターなどに行けば子育てサークルなども充実していますよね。私は他県から来たので、こういう場所は同じ子育て世代の人と知り合える大切な場所。子育ての情報交換ができるご近所の方や地域の方と知り合えたのも、慣れない土地でも孤独を感じることなく育児ができた理由の1つだと思います。

3人子育てならではの楽しさや学びもいっぱい!

3人の子育てと聞くと、「大変そう」というイメージをもっている人も多いかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?ご夫婦が実感している3人子育てのリアルな声を聞いてみました。

Q.3人子育てでよかったと思う点を教えて下さい。

朝康さん/私自身が3人兄弟だったので、結婚する時から妻と「子どもは多いほうがいいね」と話していました。もちろん喧嘩もするけれど、上の子が妹の面倒をみたり、下の子も姉を見て学んだりと、3人だからこそのいい関係が築かれていると思います。

知美さん/私は兄と年が離れていて、年齢の近い兄弟を羨ましく思っていました。だから、いつも3人で楽しそうに遊んでいる姿を見ると、理想としていた光景だなとうれしく感じています。

Q.逆に大変な点はありますか?

知美さん/もちろん大変なことはありますが、それは何人でも同じじゃないかなと思います。反対に3人いると、朝バタバタしている時には「着替えを手伝ってあげて」とお願いしたらお互いに助け合っているし、コロナ禍で出かけられなかった時も、3人で仲良く遊んでくれて困ることもなかったです。

朝康さん/岐阜市は、公園や子育て施設など子どもを遊ばせられる場所や子育て支援も多く、育てやすい環境だと思います。また、私の職場をはじめ企業も、ここ2~3年で男女問わず子育てがしやすい制度や環境ができているように感じるので、以前よりもパパも育児に参加できるのも大きいですね。

知美さん/よく「3人って大変?」と聞かれますが、実は私の周りには3人子育ての家族が多く、どこの家庭もみんな楽しそうなんです。そんな姿を見て「悩んでいたけど、うちも3人目を産もうと思った」という人も。楽しく子育てをしている人が増えれば、自然と子どもの多い家庭も増えてくかもしれませんね。

 

終始、楽しそうにお話してくれた北川さんご夫婦。本当にありがとうございました!
岐阜市がさらに共育をしやすいまちになることで、3人子育ての家族が増えてくといいですね!!

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