ぎふし共育・女性活躍企業

育児との両立支援を充実させ、女性のキャリアアップを後押し

　岐阜信用金庫は、2021年より年間５日分（合計40時間）の有給休暇を１時間単位で取得を可能としました。導入以前は、半日休しかなく使いにくい面がありましたが、導入後は子どもの送迎や親の通院付き添いなど、１人ひとりの家庭環境に応じて使いやすい有給になり、ダイバーシティインクルージョンの一環として、時代の流れにあった制度導入ができたと感じています。

　同年４月からは、小学生以下の子を持つ職員が、育児のために一旦ショートタイムパートへ転換し、子が小学校を卒業する年度末の翌月までは正職員として復帰することができる「キャリア転換制度」を導入。仕事と家庭の両立をサポートしながら、小さな子どもを持つ職員がより働きやすくすることを目指しました。

　さらに、事務副長（事務担当役席）の役割でポジションの代替となる職務として、「内部リーダー」を新設し、代理職（初級管理者）以上が担えるよう制度設計。内部リーダーという新たなロールモデルを可視化することで、女性中心の内部職員が上位職を目指すきっかけになっています。

また、定期的に育児休業取得者に向けた座談会を実施し、ストレスなく職場に復帰できるよう、相談事や悩みを共有。現在の取り組み状況や最近の事務取扱いなどについても周知し、現場を離れる不安を少しでも取り除こうと注力しています。

　今後は女性管理職比率の増加を目指し、管理職である代理職の登用試験受験者や登用者数の増加を図るべく、女性社員向けのキャリアアップ向上講座を実施したり、人事部職員が直接女性職員と１on１ミーティングを行ったりすることで、上位職を目指すモチベーション向上やきっかけづくりに取り組んでいきます。