ぎふし共育・女性活躍企業

意見を言いやすい環境を構築して、長く働ける職場づくりに活かす

　三進社印刷所では、７年ほど前に勤続年数10年以上の主力社員が結婚を機に退職したことで、小規模事業者は仕事が属人的であり１人の退職が事業運営に致命的なダメージを与えることを痛感し、長く働ける環境づくりに着手しました。まず、全スタッフにサイボウズ上で日報を作成してもらい、進捗や困りごと、会社への要望なども記載。会社として毎日目を通し、必ず労いの言葉やコメントを残すことで、１人ひとりに目を向けていることを意識してもらえるようにするほか、すぐに対応が必要な場合は翌日には対応するようにしています。

　その結果、悩みの問題化を防ぐとともに、要望に対して迅速に対応してもらえるという意識を職場に浸透させることができ、スタッフ起点で意見を言い合える環境づくりにつながっています。職場内で打合せをする際には、意見を出さないスタッフは一人もいなくなり、考えていることをそれぞれの言葉で発することができるようになりました。

　小規模事業者にとって、働きやすい職場づくりによって優秀な人材を集め、取り組みの一環で知恵を持ち寄っていかに収益性を上げていくかが、事業存続においてとても重要です。そのためにも、今後は従業員の産休・育休取得が可能な組織体制を構築していきます。従来は、売上規模・組織人数的に余力がなく、産休・育休で長期的にスタッフが仕事を離脱することは難しい状況でしたが、事業の見直しにより収益性を確保できるようになったことから、今後はスタッフを拡充し、各職種の人員を厚くしながら、長期休暇の取得が可能な組織づくりを目指していきます。