ベビーサインで赤ちゃんとコミュニケーションをとろう!
今回は、金森律子さんによるパパ大学の「赤ちゃん育児が楽しく楽になる!ベビーサイン講座」から、ベビーサインの入門編として、すぐに取り入れられる3つのベビーサインを紹介します!
ベビーサインは、話ができない赤ちゃんが思いを伝えるツール
ベビーサインは、簡単な手話やジェスチャーを使って、まだ話すことができない赤ちゃんとコミュニケーションをとる手段。大人が赤ちゃんに話しかける際に、繰り返しサインを見せることで、赤ちゃんはその意味を覚えて、自分の思いを伝えたり返事をしたりすることができるようになります。
ベビーサインを行う一番のメリットは、赤ちゃんの意思が分かることで育児が楽になり、親子の絆が深まること。赤ちゃんが思いを伝えることができるので、気持ちが伝わらないストレスを軽減でき、大人もお世話がしやすくなりますよ!
まず最初に始めたいのは「おっぱい」
赤ちゃんがパパやママに伝えたいことといえば、まずおっぱいやミルクが飲みたいという欲求です。欲しいものがもらえないと、赤ちゃんは大きなストレスがかかって泣き始め、大人も泣き止まないことに困惑してしまいます。
おっぱいやミルクを表すサインは、牛の乳搾りをイメージするように、手をグーパーグーパーと握る・開くを繰り返すもの。「おっぱいが欲しいの?」「ミルクが欲しかったんだね」などと声をかける時にサインを出すと、赤ちゃんも意味を覚えるようになり、おっぱいやミルクが欲しい時に、自分もこのサインをするようになります。
▲手を握って(グー)、開く(パー)を繰り返します。
次に、「もっと」したい「もっと」欲しいのリクエスト
おっぱい・ミルクの次は、したいことや欲しいものを「もっと」と要求する際のサインを覚えてみましょう。「もっと」のサインは、指をすぼめて指先をトントンと合わせます。「もっと欲しいの?」「もっとやろうか」など話しかけながら、サインを見せてみてください。ちなみに、赤ちゃんに見せるサインは、1度につき1つまで。例えば先ほど紹介した「おっぱい・ミルク」を覚えたからといって「おっぱいがもっとほしいの?」など、複数のサインを組み合わせると、赤ちゃんが混乱してしまうので、注意しましょう。
▲すぼめた指の先を「トントン」とくっつけます。
3つ目は1つの行動が終わったことを知らせる「おしまい」
最後に、遊びや食事などを終わらせる時に使うサインをご紹介。空いている缶にフタをするイメージで、上を向けていた手のひらを下へひっくり返します。実は、これはアメリカの手話から来ているもの。日本の手話やジェスチャーだと、パチンと手を鳴らして「おしまい」とします。こちらを使用してもいいですが、「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶と区別するためには、今回紹介したサインがおすすめです。
▲上に向けていた手のひらを、下向きにひっくり返します。
いかがでしたか?
ベビーサインを赤ちゃんに覚えさせやすい時期は、1人座りができるようになるくらいから。寝ていた時には天井しか見えていなかった赤ちゃんは、寝返りができるようになると床が見えるようになり、座れるようになると視野に奥行きが出ます。すると、大人が行うベビーサインと対象となる物を同時に見られるようになるため、サインと意味を合わせて認識しやすくなるそうです。
ベビーサインは、赤ちゃんにとって意志を伝えられる便利なツール。一方で、普段接する時間が少ないパパや他の家族にとっても、赤ちゃんの思いを理解できる共通言語になります。ぜひチャレンジしてみてください!