建設業共育女性活躍企業

三承工業株式会社

多角的に社内環境の改善をして、ダイバーシティを推進

 三承工業は、女性社員が育児休業後に復職したものの、育児によって短時間勤務となり、収入の減少やキャリア形成の難しさに悩みを抱えていたことから、2013年より育児をしながらフルタイムで働くことができる職場環境の構築を目指しました。まず、誰もが活躍できるダイバーシティを推進するため、社内の環境整備に向けた改善協議や取り組みの実行を担う「チーム夢子」を結成。チームでは、女性の積極的な雇用やワーク・ライフ・バランスを研究し、子ども連れで出勤ができる「カンガルー出勤」やノー残業デーの開始、就業規則の見直し、国籍を問わず働きやすい職場づくりなど、幅広い取り組みを進めています。
 男性社員の育児参画については、育児休業の取得になかなか結びつかなかったため、イクメン研修を実施したり、社内にて育児休業を取得するメリットを発信したりと、啓発を継続しました。当時は、育児休業を取得することによる所得の減少などに不安を抱える社員もいましたが、子どもの出産を控えた社員に対して、所得金額をシミュレーションして伝えるほか、所属部署の管理者にサポートの協力を依頼するなど、さまざまな取り組みによって、2022年には2名が育児休業を取得しました。男性社員の育児参画を支援することで、夫婦関係も良好になり、出生率の向上にもつながるのではないかと考えています。
 さらに今後は、完全週休二日制の実現やリモートワークの活用推進のほか、開放的なレイアウトで社員同士のコミュニケーションを活性化するオープンオフィス化、手作業で行ってきた作業を自動化して業務効率化を図るRPAの導入などを進め、より働きやすい環境整備に努めていきます。

企業情報

企業名 三承工業株式会社
住所 岐阜市水主町2-53
創業 1999年11月
代表者 代表取締役 西岡徹人
従業員数 67人(男性28人、女性39人)

岐阜市内に事業所を有し、定められた基準をクリアした企業を「ぎふし共育・女性活躍企業」として認定します。