遊びの中で親子のトキメキポイントを探そう
「子育てってどうしたらいいんだろう?」と悩むパパに読んでいただきたい、パパのためのウェブ版パパ大学。 5回にわたって岐阜聖徳学園大学教育学部の西川正晃教授に、パパの子育てに役立つお話をお聞きします。
第1回目は、親子が共に成長する「共育」についてお話を聞きました。今回は、共育を実践したい パパ にピッタリな方法を紹介してもらいます。
育児の第一歩は遊ぶこと 遊びには大切なものが詰まっている
お話を聞いた岐阜聖徳学園大学教育学部の西川正晃教授
前回は、親子で一緒に成長する「共育」の話をしましたが、今回は実際に共育をしようと思った際に、パパにおすすめしたい方法を紹介します。それは、子どもと一緒に「遊ぶ」ということです。遊ぶといっても、どこかに出かけたり、新しいおもちゃを用意したりする必要はありません。家の中で子どもと親が「楽しい」と思うことを一緒にやってみるだけで大丈夫。子どものトキメキポイントを探すこと。それが、子育てには最も大切なことです。
料理だって洗濯だって、壊れたものを修理することだって、パパと話し合いながらチャレンジする時間は、子どもにとっては心ときめく遊びです。それを繰り返すことで、家事も育児も親子の共同プロジェクトになります。「まだ小さいから無理」とあきらめることはありません。大人がサポートの度合いを変えてあげれば、その時々、その年齢でできることは必ずあります。お手伝いもたまに「やって」と言われると、子どもも嫌がるかもしれませんが、「一緒にやろう!」と誘い、何ができるかを親子で考えれば、きっと子どもの大きな喜びになるでしょう。
パパやママがトキメキを持つことも大事!
「子どもがあまり興味や関心を示さない」という時は、パパ自身がトキメキを感じるものを一緒にやってみましょう。たとえば日曜大工だったり、庭の手入れだったり、好きだと思うことを一緒に始めてみるのがおすすめです。私は常々、子育てはまず大人が「楽しい!」と思うことが大切だと思っています。大人が楽しそうな姿を見せていたら、子どもたちも必ず一緒になって楽しんでくれるはずです。
たとえば庭の手入れをしていたら、虫を見つけてその名前を親子で教え合ったり、水やりをしていたら途中から水かけ競争になったり。大人が洗ったお皿を子どもが拭いて「キュッ
キュッと音が鳴ったらOK。鳴らなかったら洗い直しね!」なんてルールを決めるのも楽しいですね。そんなことを親子で、そして家族で楽しめたら、それだけで素敵な育児タイムになります。それが大人にとっても「育児がおもしろい」と思うきっかけになれば、育児はもっと楽しくなります。だからこそ、大人も日常にあるトキメキポイントをたくさん見つけてほしいと思います。