【パパ大学レポート】第2回入門講座「これだけは習得!パパの赤ちゃん育児トレーニング・ベビーサイン講座」
9月19日(土)、2回目のパパ大学入門講座が開催されました!
今回は、これから出産を控えるプレパパ・プレママが、出産後の育児について学ぶ回。
約20組の参加者は2チームに分かれ、前後半で抱っこの仕方などを学ぶ育児トレーニングと、赤ちゃんとコミュニケーションを図るためのベビーサインを学びました。
育児の基本!いろいろな「抱っこの仕方」をレクチャー
育児トレーニングでは、岐阜県助産師会岐阜地区の助産師さんから、まず正しい抱っこの仕方を教えてもらいました。
講座では、基本の「よこ抱き」や「たて抱き」のほか、赤ちゃんの心と体が安定する抱き方を説明。
赤ちゃんは、ママの子宮の中で背中をC字にカーブさせているため、少し背中が丸くなるように抱くと、赤ちゃんが楽な姿勢になるそう。
その姿勢で、羊水の中で揺れているようにユラユラと揺らしてあげると、赤ちゃんが落ち着き、パパも抱っこしやすくなるといいます。
また、「自分のおへそより高い位置で抱くと、腰に負担がかからないですよ」というアドバイスも。
頭では分かっていても、いざ実践となると少し不安・・・というパパも多く、実際に人形を使ったレクチャーを受けて、安心感が増したという声も聞かれました。
&その後、パパは妊婦さんの状態を体験する妊婦体験ジャケットを装着。
妊娠10カ月を想定し、約10kgの重りが入ったジャケットを装着した瞬間、「これはしんどい! 毎日こんな感じなんだね・・・」とママの大変さを痛感するパパたち。
「ゆっくりしか歩けないし、足を開かないと座れない」「下が見にくいので、階段は危ないかも」「仰向けで寝るのは、ほぼ無理!」など、実際に動いてみることで、さらにママの苦労が分かった様子でした。
お腹の中にいる赤ちゃんの気持ちを感じる「胎児体験」!
別室では、大きな袋を子宮に見立てて、お腹にいる赤ちゃんの気持ちを体感する「胎児体験」を実施。
パパが頭から袋に入り、ママが袋の口を閉めると、中から「ちょっと苦しくて不安・・・」と話すパパたち。
この状態で、さらにお腹の中の状態に近づけるため、室内を暗くして子宮の横を流れるママの血液の音を流します。
そのまま、まずママが袋の中にいるパパにネガティブな言葉をかけます。
次に、ポジティブな言葉をかけ、最後にポジティブな言葉をかけながら袋に触れてみます。
すると、袋から出てきたパパからは「触れてもらうと安心する」という感想が聞かれ、お腹の中にいる時から赤ちゃんに触れることの大切さを知ることができました。
終了後、参加者からは「新型コロナウイルスの影響で、産院のパパママ教室が中止になり、こうした体験ができるところがなく不安だった。こうした機会があって本当によかった」という声もあり、出産を前に有意義な時間を過ごすことができたようです。
「ベビーサイン」は、赤ちゃんとのコミュニケーションツール!
今回、もう1つ行われたのが「ベビーサイン」講座。
ベビーサインとは、簡単な手話やジェスチャーを使って、まだ話すことができない赤ちゃんとコミュニケーションがとれる方法です。
大人が赤ちゃんに話しかける際に、繰り返しサインを添えることで、赤ちゃんはその意味を覚えて、自分の思いを伝えたり返事をしたりすることができるようになります。
自身も2児の母である講師の金森律子さんも、妊娠時にさまざまなママ向け講座を体験し、ベビーサインに出会ったそうです。
赤ちゃんに覚えてもらうサインには決まりがなく、夫婦や家族で分かりやすいものを決めればOK。
まずは夫婦で「お風呂に入りたい」「パンが食べたい」など、自分の思いをベビーサインで伝え、うまく伝わるか発表しました。
ベビーサインを行う一番のメリットは、赤ちゃんの意思が分かることで育児が楽になり、親子の絆が深まること。
赤ちゃんも、体を動かしながらの方が言葉を覚えやすいといいます。
「言葉が話せるようになるスピードは個人差がありますが、ベビーサインは子どもが思いを伝える際の助けになるので、気持ちが伝わらないストレスを軽減できます」と金森さん。
また、「赤ちゃんが泣き続けた際、ベビーサインで体に痛みを感じていることを教えてくれたこともあり、健康や安全を守ることにも役立つことを実感しました。
おじいちゃんおばあちゃんにもベビーサインを覚えてもらうと、赤ちゃんを預ける時にも便利ですよ」と、ベビーサインの利用法をレクチャーすると、参加者は「赤ちゃんとコミュニケーションがとれるなんて知らなかった。子どもが産まれたら、ぜひやってみたい!」と、意気込みを語っていました。